びびなび : メルボルン : (オーストラリア) Melbourne

クリストファー・ウィールドンの贅を尽くした『不思議の国のアリス』が、観客を再びウサギの穴に誘う。

ルイス・キャロルの愛読書を見事に翻訳したウィールドンは、原作のユーモアと奇抜さをバレエの舞台に持ち込み、家族全員で楽しめるファンタスティックな物語に仕上げた。ハートの女王が宮廷で暴れまわり、白ウサギがしっぽを振り、あおむしが16個のクリスタルで覆われたポワントシューズを履いて輝く様子をご覧ください。

トニー賞を受賞したデザイナー、ボブ・クロウリーは、ハイテクな魔術と伝統的な舞台技術を融合させ、人形劇と人目を引くデザイン要素で魔法を織り成す。作曲家ジョビー・タルボットは、チェシャーの鳴き声と時を刻む時計が躍動する刺激的なスコアで、ワンダーランドのムードを表現している。

オーストラリア・バレエ団の『アリス』は、2018年ヘルプマン賞の最優秀バレエ賞を受賞したほか、最優秀振付賞、最優秀舞台美術賞、最優秀男女ダンサー賞など5部門でノミネートされた。